「お父さん、
桑田佳祐さんが作ってくれた『ひよっこ』のテーマソングは、
曲はいいけれど歌詞が聞き取れないし、
歌詞の意味がわからないって、
NHKの会長さんがDisっていましたよ。
みね子はちょっと悲しいです」

と、主人公の谷田部みね子役の有村架純ちゃんが
茨城訛りの心の声で嘆きそうなニュースが伝わってきました。

NHKの上田良一会長が5月11日の定例記者会見で、
「ひよっこのテーマソングの歌詞が聞き取りづらい」
とのコメントしていました。

まあ、何を言っても言論の自由だからいいけれど、
せっかく役者さんもNHKの職員も
皆で視聴率を上げようとあれこれやっているのに、
会長が足引っ張ってどうする?
ていうか、
前の会長のいろんな発言に比べれば、
これくらい可愛いもので
他に取り上げることが無かったんだろうなという気もします。

とはいうものの、
NHKの朝ドラで使われているテーマソングって、
いろんな曲があるけれど、
確かに意味がつかみにくかったり、
聞き取りにくいことって、時々ありますよね。

桑田佳祐さんの歌い方はもともと聞き取りづらいし、
歌詞も何いってんだか意味わかんないというのが多くて、
でも、そこがイイんじゃないってことだし、
それをわかってNHKのドラマ制作担当者も起用してるんだから、
歌詞がわからないとか突っ込まれても困りますよね。

それに、この曲の歌詞って
桑田さんの曲の中では聞き取りやすくて
意味もつかみやすい気がするけど。

『とと姉ちゃん』で使われた
宇多田ヒカルの『花束を君に』の歌詞は、
最初のうちどういう状況を歌った歌詞なのか理解するまで
かなり時間がかかりました。

ふだんはスッピンで過ごしている女性が
別れの朝にうっすらとメイクしたという意味の歌詞で始まるので、
歌の主人公は男性で、
しかも別れる相手の女性に花束を渡したいという、
なんだか諦めの悪い男の歌だなあと思ったのですが、
でも、それだとドラマの内容と合わないわけで、
ずっと朝から腑に落ちない気持ちで過ごしていたわけです。

で、ある時、
この歌が宇多田さんの亡くなった母親のことを歌った歌詞だと気づいて、
そこで天地が逆転したというか、
まさに目から鱗が落ちた状態になりました。

父と母との違いはあるけれど、
親をなくした、残された人たちの悲しみを
直接的な言葉を使わずに表現する宇多田さんの能力は、
やっぱり人並み外れたものがありますね。

朝ドラのテーマソングっていうのは、
「この歌詞は何って言ってるんだ? どういう意味なんだ?」と
半年間ずーっと悩み続けて、
最後に「あ、そういうことだったのか」と腑に落ちるくらいが
ちょうどいいのかもしれません。