南谷真鈴さんという早稲田大学の20歳の女子学生が、
「エクスプローラーズ・グランドスラム」を達成しました。
これは日本人で初めてであるだけでなく、
20歳での制覇は世界最年少記録なのだそうです。

そもそも「エクスプローラーズ・グランドスラム」って何かというと、
世界7大陸のそれぞれの最高峰に登頂し、
なおかつ北極点と南極点の両方に到達すること。

北極では荷物を漁るホッキョクグマにも遭遇したそうで、
それだけでも僕には到底ムリな気がします。

南谷さんが最初に登ったのが、
アルゼンチンの「アコンカグア」という山で、
2015年の1月だったということで、
グランドスラムを達成するまでにわずか2年余りという
超スピード達成です。

そもそも、7大陸最高峰ってどの山なのか。
自分でも知ってはずだと思っていたら、
恥ずかしいけれどほとんどわかっていませんでした。
エベレストとキリマンジェロしかわからなかったです。

タレントのイモトアヤコさんが登頂に成功した
北アメリカ大陸のマッキンリーなんかも入っているのかと思ったら、
入ってないんですね。

7大陸自体もユーラシア大陸を2つに分けて、
アジア亜大陸とヨーロッパ亜大陸それぞれの最高峰を選んでいるようです。

で、肝心の7大陸最高峰は次の7つ。

アジア亜大陸 エベレスト(8,848m★ネパール・中華人民共和国)
ヨーロッパ亜大陸 エルブルス(5,642m★ロシア連邦、)
北アメリカ大陸 デナリ(6,194m★アメリカ合衆国)
南アメリカ大陸 アコンカグア(6,959m★アルゼンチン)
アフリカ大陸 キリマンジャロ(5,895m★タンザニア)
オーストラリア大陸 コジオスコ(2,228m★オーストラリア)
南極大陸 ヴィンソン・マシフ(4,892m★南極半島)

ヨーロッパの最高峰をモンブラン(4,810m)で代用する場合もあるそうです。

ただし、この7つの山はすべてが登頂困難な山というわけではなく、
たとえばオーストラリアのコジオスコって
富士山よりも低く
山頂近くまでスキーリフトがある山なんだそうで、
普通に元気な人なら登れそうな感じらしいです。

山登りだけに限定して、北極点・南極点は別とすると、
この前亡くなった田部井淳子さんも
1992年に女性として初めて7大陸を制覇していて、
野口健さんも1999年に当時の日本人最年少記録を打ち立てています。
ちなみに世界最年少記録は
アメリカ人のジョーダン・ロメロさんが2011年に15歳で達成しています。
日本だと中3ですよ、スゴいですね。

ところで、エクスプローラーズ・グランドスラムを達成するには、
当然のことながらエベレスト登頂に成功しなければなりませんが、
これまで何人くらいが成功しているのか。

これは2010年時点で3142人(5104回)で、
そのうちの3930回が2000年以降なのだそうです。
登頂成功だけではなくエベレスト登山に挑戦したというレベルだと、
1990年~2006年に7929人がチャレンジしているらしいです。
日本人のツアーに限定すると、
2004年~2013年に17名がアタックに成功し、
登頂成功率が74%となっています。
(「節約旅行.info」の「【エベレスト登山】エベレスト登山の登頂率と死亡率。」という記事による、

それでは、エベレストに登るには
どのくらいの費用がかかるのかというと、
ツアーの内容、登山チームの構成、本人の経験度によって
大きく異なってくるようですが、
およそ500万~1000万円程度だそうです。
もちろん内容によって、
これよりもどんどん高くなるケースは多いようです。

なかなか個人がポンと出せる金額ではありません。
だから、何らかのスポンサーがつかなければ
「エクスプローラーズ・グランドスラム」には挑戦が難しそうです。

南谷さんは中学生時代から登山にハマっていたみたいですが、
グランドスラムを目指すという時点で、
すでに巨額の費用がかかるのがわかっているわけで、
そうなると最初のアコンカグアに挑戦する前に、
高校生の時に計画書を書いてスポンサーにプレゼンして、
資金獲得に成功したっていうことなんでしょう。

登山の技術だけじゃなく、
企画力とか計画力、行動力にも優れているわけですね。

いまではエベレスト登頂も周囲のサポート次第で
一般の人でも登頂が不可能ではなくなってきているようです。

逆に言えば昔はエベレストに登れば
それだけでニュースになっていましたが、
今は何かプラスアルファの付加価値がなければ、
エベレスト登頂に成功しただけでは
ニュース価値が低くなってきているということみたいです。

その結果、
「単独で」、「無酸素で」といった
より困難なチャレンジをすることになってしまいます。
周りの人はドキドキしながら見守るしかできないですけれど。